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私と絵のぐと
第7章 距離と体温
瑠晴がお風呂から出ていき、やっと一人になれた…。
ーブクブク…ー
どうして、着いたり離れたりするんだろう。
私…もっと触れて欲しいって思ってる…?
「んー!!ないよね!ない!」
お風呂から出て鏡に映る自分を見る。
あまりよく見えないけど、瑠晴にはどんな風に見えてるのか。
「……お風呂ありがとうございました。」
瑠晴の姿がない。
「あれ?……瑠晴?」
他人の家に一人残されているような感覚に不安になる。
アトリエにいるだろうか。
ーガチャー
「瑠晴…?」
居ない。
部屋は静まり返っている。
ふと、目をやった先に一つの絵があった。
「これ…。」
月を見上げる一人の女性。
「もしかして……。」
これは、あの時の……。
風景画とおもわせるが、確実に目を引く一人の女性。
「なーに勝手に入ってんだよ。」
後ろからいきなり声がして驚いた。
「ご、ごめんなさい!」
「んー。いいよ別に。…この絵見た?」
「うん。この絵って…。」
思いのほか怒っていないような表現に安心した。
「んー。優瑠だよ。あの日会ったろ?」
ードクン!ー
私の心臓は大きな音をたてる。
「あ…そうだったんだ!全然わかんなかったよ!」
嘘をついた。
彼はフッと笑うが、感情がわからないような目をした。
ーブクブク…ー
どうして、着いたり離れたりするんだろう。
私…もっと触れて欲しいって思ってる…?
「んー!!ないよね!ない!」
お風呂から出て鏡に映る自分を見る。
あまりよく見えないけど、瑠晴にはどんな風に見えてるのか。
「……お風呂ありがとうございました。」
瑠晴の姿がない。
「あれ?……瑠晴?」
他人の家に一人残されているような感覚に不安になる。
アトリエにいるだろうか。
ーガチャー
「瑠晴…?」
居ない。
部屋は静まり返っている。
ふと、目をやった先に一つの絵があった。
「これ…。」
月を見上げる一人の女性。
「もしかして……。」
これは、あの時の……。
風景画とおもわせるが、確実に目を引く一人の女性。
「なーに勝手に入ってんだよ。」
後ろからいきなり声がして驚いた。
「ご、ごめんなさい!」
「んー。いいよ別に。…この絵見た?」
「うん。この絵って…。」
思いのほか怒っていないような表現に安心した。
「んー。優瑠だよ。あの日会ったろ?」
ードクン!ー
私の心臓は大きな音をたてる。
「あ…そうだったんだ!全然わかんなかったよ!」
嘘をついた。
彼はフッと笑うが、感情がわからないような目をした。