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私と絵のぐと
第8章 気持ちを押し殺して
数日経ち、ある携帯ニュースに目がとまった。


天才若手画家フライデー


まさかと思い、記事を見てみる。

個展を開きつつ地道に活動を行ってきた天才若手画家。近日中に新作を公開すると発表。それは今までと違った作品だという。ついに人物画解禁となるのか?そのモデルとは…?
高級レストランで女優と密会。お忍びデートと思わせる場面をスクープした。もしかしたら、人物画のモデルはこの女優なのか。



胸がズキンと痛む。
有り得ない記事に怒りより悲しみが押し寄せる。

「…………そうだよね。」

一流女優と天才画家との方が釣り合いがとれているし、世間の注目も浴びる。
どこまで運がないんだろう。
こんな記事を見て…。


ーブーッ!ブーッ!ー

「わっ!!」


瑠晴


出るかどうか迷ったが、瑠晴の声を聞きたいと思った。

「もしもし?」

『久しぶり。』

「久しぶりでもないよ?」

『そーか?俺は優瑠と会わなくなって色んなことあった。
 今、大丈夫か?』

「うん。大変そうだね。天才若手画家は。」

少し嫌味っぽく言い放つ。

『優瑠まで、あんな記事信じるのか?あの女は…。』

聞きたくない。

「前に言ってた、夢中になれる女の人見つけたんだよね!
 おめでとう!相手は女優さんでしょ?!すごいね!
 瑠晴は顔綺麗だし、お似合いだよー!」

マシンガントークをしてしまう。
私の気持ちは伝えてない。自己消化してしまえば、何もなかったことになる。

「……あのなぁ…。」
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