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第10章 気持ちの整理

「うん…瑠晴はモテそうだし…不安だけど…私信じられるよ。」

やっぱり、不安だよな。
あの女優との関係も言った方がいいよな。

「あのな。あの女優なんだけど…人物画のモデルに…って話しを断った時だったんだ。優瑠を描くことに夢中で返事を忘れてただけ。もし、これから優瑠に何か危険なことが起こりそうな時には必ず俺がいるから。」

「そうだったんだ…。けど…あの絵…公開するの…？」

「もちろん。ダメか？」

「ううん。私って限らないし、周りの人はわかんないよ！」

「いや。マスコミが問題だろ？すぐに誰なのか探られる。
　優瑠にも迷惑かかるかもしれない。全力で守るから。」

「……うん。」

優瑠はうつむきながら返事をした。

「耐えられるか？」

「うん。大丈夫。…だって瑠晴が居てくれるんでしょ…。私は平気だよ。」

「ん。優瑠…どんな言葉よりも優瑠の存在が俺にとって活力だ。…好きだよ。」

ーちゅっー

「…んん。……私も。」

お互いの気持ちを確認しあい、気持ちの整理がついた。

「これからどうしようか。家に帰っても…マスコミだらけ。
　どっか泊まってこうか。」

「え…。大丈夫なの…？」

「大丈夫。付き合えたお祝い、二人でしなくちゃ…な？」