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カウントダウン
第6章 ウ
呑気そうに少し離れたところで壁に寄り掛かって
私たちの話を聞いていた蒼くんが
鼻で笑った。
「いい度胸だね。君とは1度切りって約束だったよね?
そしてそれを誰にも言わないって約束だ。
君の彼にばれて、君たちが別れたのは俺のせいじゃない。
八つ当たりしないでくれるかな?」
冷たい声で淡々と話す蒼くんは
私の知っている蒼くんじゃなかった。
「でも・・・」
「でも、じゃない。里香に近づくな」
「―――!!」
「里香を今度傷つけたら女だろうと許さないよ」
そんな蒼くんの言葉に何も言えない彼女を残して
「行こう」と私の手を握った。
しばらく歩いてコーヒーショップに入ると
何も言わずに温かいラテを私の前において
「ごめん」
と静かに謝った。
「え?」
「あの子。サークルで一緒だったんだ。
彼氏がいたんだけど。彼女には物足りなかったんだな。
俺にモーション掛けてきて。
めんどくさいから1度切りの約束で寝た」
「めんどくさいって・・・」
「うん。ごめん。反省してる。もうしない」
そう素直に謝る蒼くんは
さっき女の子に見せた顔とは全く違う
優しい顔に戻っていた。
「モテる彼氏を持っていじわるされるカウントだね」
私が笑ってラテを飲みながらそんな風にいえば
「ごめんね」
ともう一度、心から申し訳ないような顔で頭を下げた。
私たちの話を聞いていた蒼くんが
鼻で笑った。
「いい度胸だね。君とは1度切りって約束だったよね?
そしてそれを誰にも言わないって約束だ。
君の彼にばれて、君たちが別れたのは俺のせいじゃない。
八つ当たりしないでくれるかな?」
冷たい声で淡々と話す蒼くんは
私の知っている蒼くんじゃなかった。
「でも・・・」
「でも、じゃない。里香に近づくな」
「―――!!」
「里香を今度傷つけたら女だろうと許さないよ」
そんな蒼くんの言葉に何も言えない彼女を残して
「行こう」と私の手を握った。
しばらく歩いてコーヒーショップに入ると
何も言わずに温かいラテを私の前において
「ごめん」
と静かに謝った。
「え?」
「あの子。サークルで一緒だったんだ。
彼氏がいたんだけど。彼女には物足りなかったんだな。
俺にモーション掛けてきて。
めんどくさいから1度切りの約束で寝た」
「めんどくさいって・・・」
「うん。ごめん。反省してる。もうしない」
そう素直に謝る蒼くんは
さっき女の子に見せた顔とは全く違う
優しい顔に戻っていた。
「モテる彼氏を持っていじわるされるカウントだね」
私が笑ってラテを飲みながらそんな風にいえば
「ごめんね」
ともう一度、心から申し訳ないような顔で頭を下げた。