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カウントダウン
第6章 ウ
「本当に。中3の文化祭実行委員の時に里香が気になり始めたんだ。
告白される前には好きになってたんだよ。
あんなふうに別れてしまったけど、
今回のカウントダウンの話だって
もう1度、ダメもとで里香に近づきたいと思った。
あれから・・・どんなに数多く女の子と寝たって
心は晴れなかった。好きになんかなれなかった。
そんな子達と『デート』をする事すら思いつかなかった。
ただ、カラダの関係だったんだ」
「蒼く・・・ん」
「カウントダウンが『ゼロ』になるなんてうそだ。
里香と一緒にやりたいことはあとからあとから溢れてきて。
ゼロになんか絶対になりそうもない」
私も両手を蒼くんの背中に回して泣いた。
そこが食堂かなんてどうでもよかった。
「だったらもう里香を離すな!」
べーっと舌を出して
子供のように笑ったあと、佐藤は
「俺はピエロか!」
と言いながら食堂を出て行った。
「蒼くん。大好き」
「俺の方が好きだよ」
私たちは抱きしめ合いながらそんな言葉を
呪文のように唱えていた。
そんなバカップルな二人の行動は
あっという間に学校中に知れ渡って
どうやら蒼が本気らしい。
男も女も認めざるを得なかった。
告白される前には好きになってたんだよ。
あんなふうに別れてしまったけど、
今回のカウントダウンの話だって
もう1度、ダメもとで里香に近づきたいと思った。
あれから・・・どんなに数多く女の子と寝たって
心は晴れなかった。好きになんかなれなかった。
そんな子達と『デート』をする事すら思いつかなかった。
ただ、カラダの関係だったんだ」
「蒼く・・・ん」
「カウントダウンが『ゼロ』になるなんてうそだ。
里香と一緒にやりたいことはあとからあとから溢れてきて。
ゼロになんか絶対になりそうもない」
私も両手を蒼くんの背中に回して泣いた。
そこが食堂かなんてどうでもよかった。
「だったらもう里香を離すな!」
べーっと舌を出して
子供のように笑ったあと、佐藤は
「俺はピエロか!」
と言いながら食堂を出て行った。
「蒼くん。大好き」
「俺の方が好きだよ」
私たちは抱きしめ合いながらそんな言葉を
呪文のように唱えていた。
そんなバカップルな二人の行動は
あっという間に学校中に知れ渡って
どうやら蒼が本気らしい。
男も女も認めざるを得なかった。