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薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
「んっ!…んんっ…ゴクリ…」


私が飲み込んで行くのを確認しながら、一口一口と注ぎ込んでくる。


ゴクン…


ダンディ様から全部飲まされると、やっと唇が離れ、満足そうに微笑まれる。


「何…したの…」


もしかして、変な薬とか仕込んでないわよね…。


流石に顔が強張ってしまういと、ダンディ様は愉快そうに肩を揺らし


「これはただのワインだよ…でもこれで君は運転出来ないだろ?」


「な…飲酒運転…」


もし逃げ出しても、そこで足止めする気なの?


余りの徹底振りに、言葉を失ってしまった。


「さぁ…夜は長い!今夜は思い出になる一夜にしよう!」


ダンディ様は、両腕を上げて胸を張る。


「……そうね…」


はぁ…ちょっと覚悟しなくちゃかもね。


予想外の展開と時間も経ってしまったから、私の花園はカピカピしてきてしまった。


「あぁ…乾いてしまったね…でも直ぐにまたビチャビチャにしてあげるから…」


「えぇ…出来たらお願いしますわ…乾いてるのは気持ち悪いので」


開き直って言ってやると…


「じゃぁ、今日仕入れたこれを君のためにデビューさせようかな…」


ダンディ様の手に握られて、自由の女神並みに掲げたのは、金色の『電マ』だった。



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