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薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
怪訝そうにガン見している私の視線に、ダンディ様自慢げな顔で言い放つ。


「それもプロポリス入りだ…」


「プロ…ポリス…?」


「滋養強壮に効くんだよ…」


そんなの私には、どうでもいいわよ…

けど、次から次へと色んな物出して来るわね…

カブトガニを元気にする為に塗り付けてるのかしら?


「そんなものなくても、貴方のテクニックで気持ちも良くしてくれるだけで、充分だけど…」


嫌味と挑発を込めて言ってみる。


縛り付けて電マ攻撃してくるし!


我慢汁やザーメンもガブ飲みさせるし!


ローヤルゼリーやら、プロポリスやら媚薬ぽくて怪しいし!


変な飛び道具ばかり使って!
本当は下手くそなんじゃないの?


じゃなかったら、男らしく真っ向勝負しろってっぇ〜の!!


形勢不利な状況で怒らせれば、こんなもんじゃ済まないかもしれないけど…


ダンディ様の奥に隠している本性を剥き出しに晒してやりたくなった…。


「あぁ…勿論そのつもりだ…僕のテクニックで君を快楽の底無し沼に堕としてあげるから…待ってて…」


「え…快楽の…底無し……沼…」


ダンディ様は私の嫌味も態度も…
全然気にしてなかった…。


そしてきっと最初から…


『薔薇色タクシー』を見掛けた時に…


この男の計画は始まっていたんだと確信した。

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