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薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
「はぁぁぁぁ〜!娑婆の空気は最高ねぇ〜!」
ビルから急いでタクシーを走らせ、数10キロ離れた所の埠頭で、両腕を空に向けて海を眺めながら高らかに笑った。
「あははははぁ〜…はは…は…」
解放されたのに…
微かに蟠りが胸に残ってしまっている。
『薫子…どうせいつか堕ちるなら…俺の腕の中に…しろ…』
ダンディ様が吐いた言葉が、耳の奥でリピートされていく。
どんな理由であれ…
あんなに強く求められたのは初めてだったかもしれない…
何より…
「堕ちるのかな…いつか……私も…」
『快楽の坩堝』
瞼をゆっくり閉じると…
青い海は消えて…
暗闇になる…
こうやって一瞬で…
お先真っ暗になるかもしれない…。
でも…目を見開くと…
目の前にはキラキラ光る、水面が広がっている。
だから、私は前を向く!
「そこにエクスタシーがあるなら…薔薇色タクシーは進むだけよ…」
地平線の彼方をしばらく眺め
「さぁぁぁ〜!今日もガッツリ稼ぐわよ〜!」
潮風に髪を靡かせて、Fカップの胸で風を切る。
踵を返した足下にはローズピンクのエナメルヒールが朝陽で輝く。
ブオォォォォォォン!
エンジンを吹かし、アクセル全開に踏み込み…
キュルルルルルルゥゥゥゥ〜!
カースタントばりのハンドル捌きで、薔薇色タクシーは走り出した。
ビルから急いでタクシーを走らせ、数10キロ離れた所の埠頭で、両腕を空に向けて海を眺めながら高らかに笑った。
「あははははぁ〜…はは…は…」
解放されたのに…
微かに蟠りが胸に残ってしまっている。
『薫子…どうせいつか堕ちるなら…俺の腕の中に…しろ…』
ダンディ様が吐いた言葉が、耳の奥でリピートされていく。
どんな理由であれ…
あんなに強く求められたのは初めてだったかもしれない…
何より…
「堕ちるのかな…いつか……私も…」
『快楽の坩堝』
瞼をゆっくり閉じると…
青い海は消えて…
暗闇になる…
こうやって一瞬で…
お先真っ暗になるかもしれない…。
でも…目を見開くと…
目の前にはキラキラ光る、水面が広がっている。
だから、私は前を向く!
「そこにエクスタシーがあるなら…薔薇色タクシーは進むだけよ…」
地平線の彼方をしばらく眺め
「さぁぁぁ〜!今日もガッツリ稼ぐわよ〜!」
潮風に髪を靡かせて、Fカップの胸で風を切る。
踵を返した足下にはローズピンクのエナメルヒールが朝陽で輝く。
ブオォォォォォォン!
エンジンを吹かし、アクセル全開に踏み込み…
キュルルルルルルゥゥゥゥ〜!
カースタントばりのハンドル捌きで、薔薇色タクシーは走り出した。