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第2章 ♡インテリ系♡

「ちっ！今日も不作だわね！」


夢の経済効果は何処へやら、毎日世の中の不況が身に沁みる。


不況の煽りをモロに受ける…
バブル時代ってなんなのさ？


その泡の残骸の様な哀れなオッさんは、私のタクシーには乗せてあげないわよ。


私…野原薫子


タクシー運転手。


でも、巷じゃちょっと有名なの


それはね…


乗客は私が決めるのよ！


美味しそうなイケメンしか乗せないわ！


それが私の…『薔薇色タクシー』


ローズピンクに薔薇柄のタクシーを見かけたら…


お兄さんたち、お気を付けてねん！


私はイケメン率の高い、
通称『イケメンストリート』を流して上客が居ないかチェックする。


ここは私のテリトリー！


小マメなチェックが、イケメンゲットに繋がるの。


特に今日は乙女の日も近いせいかムラムラするは…
一発当ててスッキリさせたいのよね。


そう思った矢先…


手を上げてタクシーを捕まえようとしているイケメン発見！


今日の私のデザートは、彼で決まりね…。


うふふふ…


美味しく頂くわよ〜！