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薔薇色タクシー
第2章 ♡インテリ系♡
夜でもそこそこ交通量が多い大通りを、アクセル全開に踏み込んだ。


ブゥオォォォンッ!


イケメンさんは最初は自分に向かってくるタクシーに笑顔を見せたが、勢い良く突っ込んで来る車に恐怖心に顔を歪ませる。


上げてた手を下ろして逃げよとした瞬間…


キキキキィィィッ!


見事なハンドル捌きで歩道に車体を寄せた。


バッタン!


力一杯ドアを開け、膝上20センチのミニスカートから伸びる脚をスルリと座席から出す。


カツカツカツ…


ヒールを鳴らして、イケメンさんに近づいて行く。


ピンヒールじゃないのが残念だけどね。


「あの…」


イケメン君は眼鏡が似合うインテリ系!


背も高いしスタイルも良い。


流行りのツーブロックにマッシュなヘアスタイルがスーツにもお似合いだわ。


だけど明らかに不信がって後ず去り気味になっている。


バサッ!


ウェーブの掛かった髪を手で払い…
夜風に靡かせ…


「薔薇色タクシーへようこそ〜!」


グロスで濡らした唇を弓形に光らせた。


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