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crazy night
第5章 燻る復讐心
有紗の心に、小さな火が着く…
「やってやる…」
ちょうど金曜日、上司から話があった追加要求は士郎の担当する現場からのものだった。
自分が仕事をこなせば、士郎も仕事を辞めると言っている。
どのみち自分は今の職場に居られそうもない。
あの日の事を思い出すから…
せめて、自分がこうなってしまった相手に対し、何かしらの報復をしてやろうと。
士郎の職を奪うこと…
それが有紗の目標となった。
ピンポーン
チャイムが鳴る…
士郎がまた来たのか…警察を呼ぼうか、迷っていると、聞きなれた優しい女の人の声が小さく聞こえる。
「おーい、有紗ちゃん!大丈夫か~?」
真由さんだ…
乱れた髪を手ぐしで整えながら玄関へ急ぐ。
ガチャッ
ドアを開けると、ヨッと手をあげる明るくさっぱりとした美しい女性の姿がそこにあった。
真由は、開発の3つ上の先輩で、話しているだけで元気になる。
「お邪魔するよ♪思ったより顔色良いじゃん!なんも食べてないかと思って色々持ってきたわよ!」
何度か遊びに来ていた真由は勝手知ったる有紗のキッキンヘ上がり込んだ。
ゴミ箱に捨てられた目新しい食べ物を少し不審がっていたが、真由は詳しく聞くことはなかった。
野菜たっぷりの鍋焼きうどんを有紗にたべさせると満足したように帰っていった。
「ただの体調不良じゃなさそうね…なんかあったらいつでも言いなさいよ!」
鍋焼きうどんで満たされた空腹と、真由の言葉がじーんと心に染みる…
私、しっかりしなきゃ…
「やってやる…」
ちょうど金曜日、上司から話があった追加要求は士郎の担当する現場からのものだった。
自分が仕事をこなせば、士郎も仕事を辞めると言っている。
どのみち自分は今の職場に居られそうもない。
あの日の事を思い出すから…
せめて、自分がこうなってしまった相手に対し、何かしらの報復をしてやろうと。
士郎の職を奪うこと…
それが有紗の目標となった。
ピンポーン
チャイムが鳴る…
士郎がまた来たのか…警察を呼ぼうか、迷っていると、聞きなれた優しい女の人の声が小さく聞こえる。
「おーい、有紗ちゃん!大丈夫か~?」
真由さんだ…
乱れた髪を手ぐしで整えながら玄関へ急ぐ。
ガチャッ
ドアを開けると、ヨッと手をあげる明るくさっぱりとした美しい女性の姿がそこにあった。
真由は、開発の3つ上の先輩で、話しているだけで元気になる。
「お邪魔するよ♪思ったより顔色良いじゃん!なんも食べてないかと思って色々持ってきたわよ!」
何度か遊びに来ていた真由は勝手知ったる有紗のキッキンヘ上がり込んだ。
ゴミ箱に捨てられた目新しい食べ物を少し不審がっていたが、真由は詳しく聞くことはなかった。
野菜たっぷりの鍋焼きうどんを有紗にたべさせると満足したように帰っていった。
「ただの体調不良じゃなさそうね…なんかあったらいつでも言いなさいよ!」
鍋焼きうどんで満たされた空腹と、真由の言葉がじーんと心に染みる…
私、しっかりしなきゃ…