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crazy night
第6章 立ち上がる心
「雄二さ…」
有紗は震え、その場から動く事ができない。
黙ったまま士郎を睨み付ける雄二。
「悪かった…」
そう一言残すと、士郎は品質管理室を後にした。
「俺が言うのも何だけど…なんでアイツから距離をおかないんだ…」
「…?」
「仕事変えるくらい、有紗ちゃんの若さと経験があれば何て事ないだろ」
はぁ…と、ため息をつきながら、バラされた油圧機器を片付けはじめる雄二。
「負けたく…ないんです。絶対に」
有紗は雄二から油圧部品を取り上げて、自分で出来ますからと言わんばかりのギラギラした目をしていた。
もう一度、深くため息をつくと、一言残して雄二はその場を後にした。
「有紗ちゃん、あんまり自分自身を傷つけないでほしい」
そんなつもりはない。
ただ、このまま仕事を辞めたら逃げるようで嫌だったからだ。
自分はそんなに弱くない。
有紗は気を引き締め直し、自身を再確認した。
有紗は震え、その場から動く事ができない。
黙ったまま士郎を睨み付ける雄二。
「悪かった…」
そう一言残すと、士郎は品質管理室を後にした。
「俺が言うのも何だけど…なんでアイツから距離をおかないんだ…」
「…?」
「仕事変えるくらい、有紗ちゃんの若さと経験があれば何て事ないだろ」
はぁ…と、ため息をつきながら、バラされた油圧機器を片付けはじめる雄二。
「負けたく…ないんです。絶対に」
有紗は雄二から油圧部品を取り上げて、自分で出来ますからと言わんばかりのギラギラした目をしていた。
もう一度、深くため息をつくと、一言残して雄二はその場を後にした。
「有紗ちゃん、あんまり自分自身を傷つけないでほしい」
そんなつもりはない。
ただ、このまま仕事を辞めたら逃げるようで嫌だったからだ。
自分はそんなに弱くない。
有紗は気を引き締め直し、自身を再確認した。