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crazy night
第6章 立ち上がる心
「そんなに警戒しなくていい…試作が終わったら本当に俺すぐに辞めるから。」
有紗は士郎を睨み付ける。
「士郎さん、私になにしたかわかってるんですか…すぐにでも私の前から消えて、辞表を出していただきたいくらいです。」
「わかってる。ごめん。」
台の上に、取引先から持ちかえった油圧機器を置き、製品をばらし始める士郎。
不具合もすぐに解決の兆しを見せ、あとは図面を改訂するだけとなった。
終始無言で作業していたが、再び士郎が口を開いた。
「有紗ちゃんの事が好きなのは、本当だ…」
有紗の頭に血がのぼった。
「だったら…なんであんなことしたんですか…!!!ふざけないで、私がどんな想いで…」
涙をためながら有紗は必死に訴える。
「俺がどんなに努力して有紗ちゃんの気を引こうとしても、雄二のことしか見てなかったろ!!!」
士郎が声をあげると同時に、有紗の腕を引き強引に抱き締めようとする。
「いやっ…」
必死に抵抗しようとしていると、ドアが勢いよくあいた。
「おいっ…!!!」
次の瞬間、誰かが士郎を殴り飛ばし、罵声をあびせた。
雄二だ…
有紗は士郎を睨み付ける。
「士郎さん、私になにしたかわかってるんですか…すぐにでも私の前から消えて、辞表を出していただきたいくらいです。」
「わかってる。ごめん。」
台の上に、取引先から持ちかえった油圧機器を置き、製品をばらし始める士郎。
不具合もすぐに解決の兆しを見せ、あとは図面を改訂するだけとなった。
終始無言で作業していたが、再び士郎が口を開いた。
「有紗ちゃんの事が好きなのは、本当だ…」
有紗の頭に血がのぼった。
「だったら…なんであんなことしたんですか…!!!ふざけないで、私がどんな想いで…」
涙をためながら有紗は必死に訴える。
「俺がどんなに努力して有紗ちゃんの気を引こうとしても、雄二のことしか見てなかったろ!!!」
士郎が声をあげると同時に、有紗の腕を引き強引に抱き締めようとする。
「いやっ…」
必死に抵抗しようとしていると、ドアが勢いよくあいた。
「おいっ…!!!」
次の瞬間、誰かが士郎を殴り飛ばし、罵声をあびせた。
雄二だ…