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crazy night
第7章 揺れ動く
営業担当が海外出張中とのことで、後日、有紗と現場担当の士郎が取引先へ改訂された製品を届ける事となった。
行き先は車で2時間程の距離、片田舎の工場だ。
道中二人が口を開くことはなかった。
取引先に着いたのは昼過ぎ、そこから検品が始まり夜には帰れるはずだった…
ところが、思いの外、検品が長引き、取引先の気遣いで近隣のホテルを用意されてしまったのである。
上司に連絡を取ると、最後まで作業を見届けるよう指示があった。
仕事は仕事…男の人と肩を並べて生き抜いてきた有紗にとっては珍しいことではなかった。
検品も無事終わり、取引先相手に、近くの居酒屋に連れていかれた。
接待も兼ねて、はじめは陽気にお酌をしていたが仕事に打ち込みすぎていた最近の有紗の体調はいささかいいものとは言えず、すぐに酔いがまわってしまっていた。
ドサッ…
ふわふわして温かい…
唇になにかが触れる。
覚えのある熱くて優しいキス。
目をあけると、士郎の大きな手で頬を包まれていた。
「きゃっ…」
また、犯されると思った。
その瞬間、士郎は優しく髪をなで「おやすみ」と、有紗の部屋から姿を消した。
有紗は着衣を確認し、乱れていないことを確かめた。
何も異変はない…
ただ、有紗の陰部は濡れていた…
何を期待してたっていうの…
有紗は自分に嫌悪感すら感じた。
しかし、あの日からシャワーを浴びる度に、士郎に優しく、激しく抱かれた感覚を思い出さない日はなかったのは事実である。
シャワーからあがると、雄二から「大丈夫?」とメールが入っていた。
士郎と出張だということをどこかから聞いたのだろう。
雄二さん…
メールを開いたまま携帯を抱き締めて眠りについた。
行き先は車で2時間程の距離、片田舎の工場だ。
道中二人が口を開くことはなかった。
取引先に着いたのは昼過ぎ、そこから検品が始まり夜には帰れるはずだった…
ところが、思いの外、検品が長引き、取引先の気遣いで近隣のホテルを用意されてしまったのである。
上司に連絡を取ると、最後まで作業を見届けるよう指示があった。
仕事は仕事…男の人と肩を並べて生き抜いてきた有紗にとっては珍しいことではなかった。
検品も無事終わり、取引先相手に、近くの居酒屋に連れていかれた。
接待も兼ねて、はじめは陽気にお酌をしていたが仕事に打ち込みすぎていた最近の有紗の体調はいささかいいものとは言えず、すぐに酔いがまわってしまっていた。
ドサッ…
ふわふわして温かい…
唇になにかが触れる。
覚えのある熱くて優しいキス。
目をあけると、士郎の大きな手で頬を包まれていた。
「きゃっ…」
また、犯されると思った。
その瞬間、士郎は優しく髪をなで「おやすみ」と、有紗の部屋から姿を消した。
有紗は着衣を確認し、乱れていないことを確かめた。
何も異変はない…
ただ、有紗の陰部は濡れていた…
何を期待してたっていうの…
有紗は自分に嫌悪感すら感じた。
しかし、あの日からシャワーを浴びる度に、士郎に優しく、激しく抱かれた感覚を思い出さない日はなかったのは事実である。
シャワーからあがると、雄二から「大丈夫?」とメールが入っていた。
士郎と出張だということをどこかから聞いたのだろう。
雄二さん…
メールを開いたまま携帯を抱き締めて眠りについた。