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crazy night
第7章 揺れ動く
9月20日…今日は棚卸の日だ。
開発と言えど、今日は現場に足を踏み入れ在庫を再点検しなければいけない。
士郎と雄二にももちろん顔を合わせなければいけないだろう。
「でも、逃げないって、決めたんだ…」
有紗は製品につける伝票を手に持ち、現場へ向かった。
現場に挨拶を済ませて自分の担当範囲に取りかかった。
もちろん近くに雄二も士郎もいる。
製品棚に積まれた油圧部品を一つ一つ点検していく。
視察チームが来るまでに、再点検を終わらせなければいけない。
順調に点検がすすみ、あと少しというところで…
ガタガタガタガタガタガタ…
…ー地震!?
強い揺れが有紗を襲う。
「危ない!!!」
有紗の目の前が真っ暗になる。
ガンッ…
鈍い音が響いた。
揺れがおさまり、有紗が目をあけると、士郎に庇われるように抱き締められていた。
士郎の様子がおかしい。
揺れがおさまっているのに、動かない。と、いうよりもぐったりとしているような…
「士郎さん?…士郎さんどうし…」
士郎の身体を力一杯持ち上げると生暖かいものが有紗の上にポタポタと落ちてきた。
血だ…
傍らに、鋳物製の油圧部品が転がっている
先程の揺れで落ちてきたのだ。
「きゃぁ!!!誰か、誰か救急車を…」
頭から大量に血を流し、意識を失った士郎はすぐにICUに運ばれた。
手術は8時間にも及び、有紗はそこから離れることができなかった。
開発と言えど、今日は現場に足を踏み入れ在庫を再点検しなければいけない。
士郎と雄二にももちろん顔を合わせなければいけないだろう。
「でも、逃げないって、決めたんだ…」
有紗は製品につける伝票を手に持ち、現場へ向かった。
現場に挨拶を済ませて自分の担当範囲に取りかかった。
もちろん近くに雄二も士郎もいる。
製品棚に積まれた油圧部品を一つ一つ点検していく。
視察チームが来るまでに、再点検を終わらせなければいけない。
順調に点検がすすみ、あと少しというところで…
ガタガタガタガタガタガタ…
…ー地震!?
強い揺れが有紗を襲う。
「危ない!!!」
有紗の目の前が真っ暗になる。
ガンッ…
鈍い音が響いた。
揺れがおさまり、有紗が目をあけると、士郎に庇われるように抱き締められていた。
士郎の様子がおかしい。
揺れがおさまっているのに、動かない。と、いうよりもぐったりとしているような…
「士郎さん?…士郎さんどうし…」
士郎の身体を力一杯持ち上げると生暖かいものが有紗の上にポタポタと落ちてきた。
血だ…
傍らに、鋳物製の油圧部品が転がっている
先程の揺れで落ちてきたのだ。
「きゃぁ!!!誰か、誰か救急車を…」
頭から大量に血を流し、意識を失った士郎はすぐにICUに運ばれた。
手術は8時間にも及び、有紗はそこから離れることができなかった。