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crazy night
第1章 淡い恋心
待ち合わせの場所へ着くと、そこにはもう雄二の姿があった。
小走りで駆け寄り精一杯の笑顔で声をかける。
「お疲れ様です!お待たせして、本当にすみませんでした…」
雄二は全然待ってないよ、行こうか~と、いつもの優しい笑顔で出迎えてくれた。
少し小走りをしたせいか、初めての二人きりで飲みにいく嬉しさからか、胸が高鳴る。
誘ってくれたということは、少しは期待して良いのだろうか?
恥ずかしさと、久しぶりの淡い恋心から頬を赤らめながら秋の夜道を二人で歩きだす。
「おーい、雄二!…あれ、有紗ちゃん?」
よく知る声が、二人を呼び止める。
雄二の現場の先輩、士郎と後輩の孝がそこにいた。
有紗は二人の姿を見た瞬間、一気に現実に引き戻された。
社内恋愛は禁止はされていないとはいえ、しているカップルのほとんどが公にはしていなかった。
まだ付き合ってもいない、ましてや自分の片想いかもしれない状態で人に見つかるのは、有紗にとって一番避けたいところであった。
「悪い悪い、今からデートだったか!邪魔した!楽しんでこいよっ」
「雄二さん達いつからなんですかー!羨ましすぎですよ」
想定外の事にあたふた焦る有紗をみて、すかさず雄二が冷静にフォローをいれた。
「違いますよ!俺達そんな関係じゃないし、たまたまそこであっただけなんです。それより二人してこんなところでどうしたんですか?今からコレっすか?」
くいっと飲む動作をしながら話題を二人へそらす。
《そんな関係じゃない。たまたまそこであっただけ…》
胸が少しだけ痛む…
有紗は自分の事を気遣って出た言葉であるのはわかりきっていたが、少しだけショックを受けていた。
小走りで駆け寄り精一杯の笑顔で声をかける。
「お疲れ様です!お待たせして、本当にすみませんでした…」
雄二は全然待ってないよ、行こうか~と、いつもの優しい笑顔で出迎えてくれた。
少し小走りをしたせいか、初めての二人きりで飲みにいく嬉しさからか、胸が高鳴る。
誘ってくれたということは、少しは期待して良いのだろうか?
恥ずかしさと、久しぶりの淡い恋心から頬を赤らめながら秋の夜道を二人で歩きだす。
「おーい、雄二!…あれ、有紗ちゃん?」
よく知る声が、二人を呼び止める。
雄二の現場の先輩、士郎と後輩の孝がそこにいた。
有紗は二人の姿を見た瞬間、一気に現実に引き戻された。
社内恋愛は禁止はされていないとはいえ、しているカップルのほとんどが公にはしていなかった。
まだ付き合ってもいない、ましてや自分の片想いかもしれない状態で人に見つかるのは、有紗にとって一番避けたいところであった。
「悪い悪い、今からデートだったか!邪魔した!楽しんでこいよっ」
「雄二さん達いつからなんですかー!羨ましすぎですよ」
想定外の事にあたふた焦る有紗をみて、すかさず雄二が冷静にフォローをいれた。
「違いますよ!俺達そんな関係じゃないし、たまたまそこであっただけなんです。それより二人してこんなところでどうしたんですか?今からコレっすか?」
くいっと飲む動作をしながら話題を二人へそらす。
《そんな関係じゃない。たまたまそこであっただけ…》
胸が少しだけ痛む…
有紗は自分の事を気遣って出た言葉であるのはわかりきっていたが、少しだけショックを受けていた。