この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
crazy night
第7章 揺れ動く
士郎が目を覚まして2週間たつ。
あれからというもの有紗は病院へ顔も出さず、礼のひとつも言えてなかった。
目を覚ましてからの回復は早く今日士郎が退院したらしい事を聞く。
一人暮らしの病み上がりは何かと不便だろうなと思いながらも、あの部屋にいくのが怖く見舞いにも行けずにいた。
真由と雄二が抱き合う姿を見てからというもの二人の事を避けてしまっていたのかもしれない。
雄二から「今夜空いてない?」と、お昼休みにメールがあった。
少し不審がられたのだろう。
気持ちの整理がつかないままの有紗は理由をかこつけて断ってしまった。
そのまま家に帰るのも気乗りせず、繁華街をあてもなく一人歩いていた。
「最近服も買ってないな…」
そんなことをぼんやり考えていると、目の前に雄二と真由の歩く姿が目に飛び込んできた。
道路の反対側でもわかる。
あれは間違いなく、二人の姿だ…
誘いを断った有紗には責めることは出来ない。
いや、むしろ責められる理由なんて雄二には何もないのだ。
足早にその場を立ち去り、気がつくとそこは士郎のマンションだった…
何をしに来たというのか。
インターホンを鳴らさずに帰ろうとした瞬間…
「有紗…ちゃん?」
コンビニの袋をひっさげて士郎が帰宅したところだった。
あれからというもの有紗は病院へ顔も出さず、礼のひとつも言えてなかった。
目を覚ましてからの回復は早く今日士郎が退院したらしい事を聞く。
一人暮らしの病み上がりは何かと不便だろうなと思いながらも、あの部屋にいくのが怖く見舞いにも行けずにいた。
真由と雄二が抱き合う姿を見てからというもの二人の事を避けてしまっていたのかもしれない。
雄二から「今夜空いてない?」と、お昼休みにメールがあった。
少し不審がられたのだろう。
気持ちの整理がつかないままの有紗は理由をかこつけて断ってしまった。
そのまま家に帰るのも気乗りせず、繁華街をあてもなく一人歩いていた。
「最近服も買ってないな…」
そんなことをぼんやり考えていると、目の前に雄二と真由の歩く姿が目に飛び込んできた。
道路の反対側でもわかる。
あれは間違いなく、二人の姿だ…
誘いを断った有紗には責めることは出来ない。
いや、むしろ責められる理由なんて雄二には何もないのだ。
足早にその場を立ち去り、気がつくとそこは士郎のマンションだった…
何をしに来たというのか。
インターホンを鳴らさずに帰ろうとした瞬間…
「有紗…ちゃん?」
コンビニの袋をひっさげて士郎が帰宅したところだった。