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crazy night
第8章 霧の中で
とにかく、雄二のことを忘れたかった。

優しくて、愛しくて、初めての大人の恋だと…


有紗は振り向き、士郎に口づけを求める。
士郎も有紗の腰をひき、それに応える。

舌を滑り込まし、有紗はそれを受け入れた。
熱く優しく長いキスだった。

唇を離すと、士郎は有紗から身体を離し「それはできない。」となだめるように言った。

「俺はもう有紗ちゃんを傷つけるような抱きかたはしたくない…」

「本当に愛してるんだ…」

愛してるという言葉が今の有紗にはとても切なく聞こえた。

潤んだ目で有紗は士郎を見上げる。
白く華奢な手が士郎の頬を包みこむ。

「じゃぁ、優しく抱いてくれませんか…」

まっすぐに士郎を見つめ、甘く切ないキスをする。



士郎の寝室に入るのは初めてだった。
温かいベッドに横になり有紗は丁寧にシャツのボタンを外される…

首筋に、何度も何度も愛しそうにキスをする士郎。
シャツを脱がされ、ブラジャーの上から乳房を優しく撫でる。

パンツスーツのボタンを外し、繰り返しくびれやおへそにかけて舌をはわせる。

「はぁ……」

思わず有紗は甘い吐息をもらした。

ゆっくりと時間をかけ、有紗の緊張を解くように下着をほどいていく…
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