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その理由
第4章 聖ヴァレンタイン


どっかの会社が商売目的で始めたバレンタインデー…。


毎年繰り返される、カップルのイベント…。


街は、幸せそうなカップルや親子で賑わう…。







そんな中、私は…。私だけは…。



白く…、色あせたような存在となり、浮いていた。



バレンタインデー、世間一般では幸せなはずのイベントが私にとっては地獄だった。






赤やピンクのハートで街は溢れていた。




私はその赤が嫌いだった。




ハートが嫌いだった…。




















私には、冷たく…動かなくなった…、彼の心臓にしか見えない…。











一年前の今日、彼は交通事故で死んだ。






私の目の前で…。






彼に渡したチョコレートの入った箱は彼の血で真っ赤に染まった。





可愛いピンクのハートの箱は、赤く染まったのだ…。





代わりに、彼の体から赤が消えた。




バレンタインデーは、恋人同士が愛を確かめあい離れないと約束する日ではないのか…?




そんな日のはずなのに…。






彼は私から離れていった…。






彼が死んで一ヶ月後のホワイトデーに彼から手紙が届いた。





『バレンタインデーのチョコありがとう。俺は、お前と生きていきたい。雪、愛してる。結婚してくれ。』





消印は、2月14日…。




彼が私に会う前に書いて出してくれたものだった。




普通は、そこで止まっていた時間が動き出す…はずだった…。





でも、私には彼が天国で待っていてくれるようなきがした。





あの日…、あの場所で…、同じ時間に…。















今、目の前には花束が道路の傍に備えてある交差点がある。











「ねぇ…。待っていて。」








今、あなたのもとへ行くわ…。








途中になってしまったデートの続きをしましょう?





そして、最後に返事をするの。









私、あなたと共にあるわ…。





結婚しますって。










大好きよ…×××…。





あぁ…、光に包まれる…。




私…中を舞っているわ…。





もう…何も聞こえないわ…。










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