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王女様の不埒な暴走
第5章 暴走の果ての悲劇
リネンの上で身体を弛緩させ、荒い息を繰り返すリンゼイをジョシュアがそっと包み、額にキスをする。
「上手に達せられましたね。お見事です」
「達す……?」
ぼんやりとした表情のリンゼイは反芻する。
「はい。達〈イ〉く、とも申します」
よく解らないが、ジョシュアが褒めてくれたのだ。きっといいことなんだろう。
「……充分に解れたようですので、この先に進もうと思いますが最後にお伺いします。本当に後悔されませんか?」
媚薬に冒され、行き場のない熱を抱える彼のほうが辛いはずなのに、髪を撫で労わってくれる彼の優しさに胸が震える。
こんなにも優しい人に酷いことをした後悔はある。だが彼に抱かれて後悔することなど決してない。
ジョシュアに純潔を捧げたいという想いだけでなく、自分がしでかした非道で苦しむ彼をどうにかしてあげたくて、リンゼイはしっかりと頷いた。
「しま、せん。しませんから……どうかジョシュアさんもその熱を私の身体で鎮めてください」
彼の頬に掌で触れ口づけを求めると、甘やかに応じてくれる。
愛しているという想いが涙となって溢れてきた。
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