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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第4章 02 SceneⅡ(ジューン・ブライド)
しかし、怖ろしいことは続いた。晃司が帰ってきた夜は、いつも夜半、部屋のドアを外側から乱暴に開けようとする音が聞こえてくるのだ。晃司がマンションに泊まる夜は、美月はいつも布団を被って恐怖に震えながら一睡もできないまま夜通し過ごした。
そんなことが数日おきに何度か繰り返され、やがて、晃司は諦めたのか再び帰ってこなくなった。
美月はやっと胸を撫で下ろした。これで今までどおりの心穏やかな日々が戻ってくる。
そんなことが数日おきに何度か繰り返され、やがて、晃司は諦めたのか再び帰ってこなくなった。
美月はやっと胸を撫で下ろした。これで今までどおりの心穏やかな日々が戻ってくる。