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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
「ホウ、この山頂から麓(ふもと)の町までは歩けばゆうに三、四時間はかかるぞ? バスは一日に一度しか通らないしな。むろん、その時間はとっくに終わっているが」
それでもなお行こうとする美月に、晃司の容赦ない言葉がとどめを刺した。
「この山中では、いまだに山犬が徘徊しているとか聞くな、それに途中には夜な夜な徒党を組んで暴走する質の良くない暴走族もいるそうだぞ。さて、どうする? 不良どもにさらわれて山の中で慰み者にされるのが良いか、それとも山犬の餌食になりたいか?」
それでもなお行こうとする美月に、晃司の容赦ない言葉がとどめを刺した。
「この山中では、いまだに山犬が徘徊しているとか聞くな、それに途中には夜な夜な徒党を組んで暴走する質の良くない暴走族もいるそうだぞ。さて、どうする? 不良どもにさらわれて山の中で慰み者にされるのが良いか、それとも山犬の餌食になりたいか?」