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第6章 ☆♯０４　ＳｃｅｎｅⅣ（情炎～ＪＯＵＥＮ～）☆

　こういう状況でなければ、このような露天風呂もなかなか野趣に富んでいて興味深いのかもしれないけれど、あの男と同じ部屋で寝(やす)まなければならないというこの時、到底、心から愉しんだり寛げるものではない。
　美月は脱衣場で服を脱ぎ、備え置きの籠にきちんと畳んでしまった。引き戸を開けて、そろそろと内側に入る。籠の中に真新しいタオルが用意されていたので、それで身体を覆った。