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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
「あ―」
美月は、あまりのなりゆきに色を失った。あろうことか、闖入者は晃司だったのである。
晃司は大股に洗い場を横切ってきたかと思うと、腕を組んで仁王立ちになった。逞しい男の身体から、美月は慌てて眼を背ける。見たくもないものを無理に見せられているような気がした。
晃司は酷薄そうに口許を歪めた。ニヤリと笑うと、ザブンと湯舟の中に身を躍らせてくる。彼が入った拍子に、弾みで湯水がザッと外に溢れ出し、飛沫(しぶき)が四方に散る。
美月は、あまりのなりゆきに色を失った。あろうことか、闖入者は晃司だったのである。
晃司は大股に洗い場を横切ってきたかと思うと、腕を組んで仁王立ちになった。逞しい男の身体から、美月は慌てて眼を背ける。見たくもないものを無理に見せられているような気がした。
晃司は酷薄そうに口許を歪めた。ニヤリと笑うと、ザブンと湯舟の中に身を躍らせてくる。彼が入った拍子に、弾みで湯水がザッと外に溢れ出し、飛沫(しぶき)が四方に散る。