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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
向こう側から、和服姿の艶(あで)やかな女性が静々と歩いてくる。
美月はハッと身を強ばらせた。望みもしないことなのに、他人に裸を見られたくない一心で男の首に両腕を回し、自然と男に力一杯しがみつくことになってしまう。
どうしても晃司に身体を押しつけることになってしまうので、美月の大きな胸が晃司の逞しい胸板で押し潰されるような形になった。それさえ自覚できないほど、美月は動転していたのだ。