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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第3章 ☆♯01 SceneⅠ(紫陽花の庭)☆
ボーイッシュなショート・カットに淡いナチュラル・メークがよく似合う実由里は外見を裏切らず、さばさばした気性の持ち主だ。どちらかといえば、内向的で自分の思ったことの半分もろくに言葉にできない美月から見れば、羨ましいくらいの社交家である。
一般的に、他人(ひと)から見て美月の第一印象はあまり良いとはいえないらしい。〝クライ〟とか〝取っつきにくい〟と入社当時、陰でコソコソ囁かれ、今では〝陰険〟だと後輩の女の子たちからは早くも〝怖いお局〟扱いされる始末だ。
一般的に、他人(ひと)から見て美月の第一印象はあまり良いとはいえないらしい。〝クライ〟とか〝取っつきにくい〟と入社当時、陰でコソコソ囁かれ、今では〝陰険〟だと後輩の女の子たちからは早くも〝怖いお局〟扱いされる始末だ。