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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
その時、美月は思ったものだ。もし、この男を自分が愛することができたら、どんなにか良いだろう。
でも、美月にはそれができないのだ。何故なのかは判らないけれど、恐らく美月が晃司を愛することはあり得ない。もしかしたら、出逢い方が悪かったのかもしれない。もっと違う出逢い方をしていれば、あるいは自分はあの男を好きになっただろうか。
美月が心を開き、靡くようになれば、晃司は多分、美月を今よりは大切に―少なくとも人間らしく扱ってはくれるだろう。
でも、美月にはそれができないのだ。何故なのかは判らないけれど、恐らく美月が晃司を愛することはあり得ない。もしかしたら、出逢い方が悪かったのかもしれない。もっと違う出逢い方をしていれば、あるいは自分はあの男を好きになっただろうか。
美月が心を開き、靡くようになれば、晃司は多分、美月を今よりは大切に―少なくとも人間らしく扱ってはくれるだろう。