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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆
この町に戻ってきてから、漸く時間の感覚が戻ってきた。病院にいるときもそうだったけれど、あの温泉宿の一室に閉じ込められている間は、時間の観念すら失(な)くしていた。
寄る辺のない身を思えば、ひしひしと孤独と心細さを感じたが、それでも、あの男に弄ばれているときの辛さや恥ずかしさを思えば、はるかにマシだといえた。
結局、K駅前のネット・カフェで過ごし、そこを出た後は、向かいにあった小さなコンビニに入った。
寄る辺のない身を思えば、ひしひしと孤独と心細さを感じたが、それでも、あの男に弄ばれているときの辛さや恥ずかしさを思えば、はるかにマシだといえた。
結局、K駅前のネット・カフェで過ごし、そこを出た後は、向かいにあった小さなコンビニに入った。