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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆
そのため、勇一の寝室は、一見しては古いアパートとは思えない、洒落た雰囲気だ。そちらの方が広くて陽当たりも良く、美月はいつも勇一に申し訳ないと思っているのだった。
互いに床に就くまでは、六畳の部屋―つまり、今、食事を取っている場所だ―で一緒にいるのが何となく日課のようになってしまった。別に取り立てて何をするわけでもない。夕飯が済んだ後は、二人で借りてきたDVDを見たり、美月は新聞を広げる勇一の傍で、問題集を広げたりする。
互いに床に就くまでは、六畳の部屋―つまり、今、食事を取っている場所だ―で一緒にいるのが何となく日課のようになってしまった。別に取り立てて何をするわけでもない。夕飯が済んだ後は、二人で借りてきたDVDを見たり、美月は新聞を広げる勇一の傍で、問題集を広げたりする。