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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆
二人共にあまり喋る方ではないため、二人でいても静かな時間が多いのに、その静寂はけして気づまりなものではなく、むしろ心地良いものだった。
ところが、今夜はどうだろう。二人だけでいると、押し潰されそうなほど沈黙が重くのしかかってくる。
その想いは勇一も同じだったのか、やがて、唐突に立ち上がった。
「ちょっと外に行ってくる」
ポッキーを連れ、勇一はプイと外に出ていってしまった。
ところが、今夜はどうだろう。二人だけでいると、押し潰されそうなほど沈黙が重くのしかかってくる。
その想いは勇一も同じだったのか、やがて、唐突に立ち上がった。
「ちょっと外に行ってくる」
ポッキーを連れ、勇一はプイと外に出ていってしまった。