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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第3章 ☆♯01 SceneⅠ(紫陽花の庭)☆
このときばかりは事なかれ主義の美月も流石にこの生意気でお節介な女をぶん殴ってやろうかと本気で思ったほどである。
―大きなお世話だよッ。
内心で毒づいてやった。
それに、仮に時給ン万円になるとしても、ホステスなんて仕事が美月の性分に合うはずもないのだ。よしんば化粧や服で外見は上手く化けたとしても、助平な客に胸や尻を撫でられたり身体に手を伸ばされたりするのは死んでもご免蒙りたい。