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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆
美月は後悔していたが、もう、あとのまつりだ。
「それにしても、大家さんには参ったよな」
勇一が笑いながら言う。
アパートの大家白石さんは内科医をしていて、アパートからもほど近い一戸建てに住み、自宅で開業している。もうかれこれ六十歳近い、上品なロマンス・グレーの紳士だ。
白石さんの家には、白石さん自身が拾ってきた犬や猫が十匹近くもいて、奥さんは毎日、その世話に奔走しているという。
「それにしても、大家さんには参ったよな」
勇一が笑いながら言う。
アパートの大家白石さんは内科医をしていて、アパートからもほど近い一戸建てに住み、自宅で開業している。もうかれこれ六十歳近い、上品なロマンス・グレーの紳士だ。
白石さんの家には、白石さん自身が拾ってきた犬や猫が十匹近くもいて、奥さんは毎日、その世話に奔走しているという。