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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆
 その大家さんが何をどう勘違いしたのか、昨日の朝ふいに訪ねてきて、分厚い金封を置いていったのだ。封筒には紅白の熨斗(のし)がかかっていて、上書きには〝祝御結婚 白石〟と達筆で書かれていた。
 美月は白石さんが帰った後、カレンダーを見てやっと悟った。
 その日は何と大安だった! 
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