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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第9章 ♯06 SceneⅥ Autum Park
その時、美月は勇一の心が伝わってきたような気がした。美月と勇一は結婚したとはいえ、それはまだ世間的に認められた関係でもなく、法的にいえば、二人はあくまでも他人だ。
―要は、俺と美月さんの心だよ。俺たちが結婚して夫婦になったんだと思えば、それで良いんじゃないのか。
公園で美月にはああ言ったものの、やはり、勇一自身も何か眼に見える―形のあるもので二人の結びつきを確かめていたいのかもしれない。
―要は、俺と美月さんの心だよ。俺たちが結婚して夫婦になったんだと思えば、それで良いんじゃないのか。
公園で美月にはああ言ったものの、やはり、勇一自身も何か眼に見える―形のあるもので二人の結びつきを確かめていたいのかもしれない。