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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第10章 ♯07 SceneⅦ(Christmas Calender)
勇一の言うように果たして本当にそんな日が―勇一のすべてを何もかも受け容れられる日がくるのかと一抹の不安はあるけれど、不思議なことに、彼が〝大丈夫〟と囁くと、何でもうまくゆくように思えてくるのだった。
翌日の夜、いつもの時間に勇一はバイトに出ていった。むろん、妻の出産に立ち会うため、急遽(きゆうきよ)休みを取った店員の代わりを務めるためである。Xマス・イブは駄目になってしまったけれど、まだ明日のクリスマスもある。
翌日の夜、いつもの時間に勇一はバイトに出ていった。むろん、妻の出産に立ち会うため、急遽(きゆうきよ)休みを取った店員の代わりを務めるためである。Xマス・イブは駄目になってしまったけれど、まだ明日のクリスマスもある。