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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第10章 ♯07 SceneⅦ(Christmas Calender)
と、突如として前方をまばゆいほどの光が照らした。どうやら、対向車のヘッドライトのようだ。美月は徐々に近付いてくる光に眼を射抜かれ、思わず眩しさに手で顔を覆った。
車は猛スピードでこちらに向かってくる。そのまま派手な水飛沫を上げて走り去ると思いきや、車は急ブレーキをかけて美月のすぐ脇にピタリと止まった。暗くて車の色は判らなかったけれど、流線型のボディーのこのスポーツカーには見憶えがあった。
車は猛スピードでこちらに向かってくる。そのまま派手な水飛沫を上げて走り去ると思いきや、車は急ブレーキをかけて美月のすぐ脇にピタリと止まった。暗くて車の色は判らなかったけれど、流線型のボディーのこのスポーツカーには見憶えがあった。