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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第3章 ☆♯01 SceneⅠ(紫陽花の庭)☆
取りつく島もない言い方にも美月は余裕の笑みで応えた。
「さあ、それは、いかがなものでしょうか。僭越だとおっしゃるのであれば、謝罪致しますが、かりそめにせよ、妻の立場に納まるのであれば、これは笑っては済まされない問題です、社長。いつまで経っても子どもが生まれなければ、私を石女扱いなさるでしょうから。私もはっきり申し上げますと、そのように〝子どもを生め〟と周囲からせっつかれるのは嫌です」