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サイドストーリー2
第3章 花の咲くころ
「お前たちのこと忘れてた・・・」
「駿ちゃん、俺たちのこと忘れてたの?」
「駿ちゃん、ひどい!」
「で?こちらは?」
気を取り直した山田さんが夢ちゃんの紹介を促した。
「あ。経理部の篠塚主任の『奥様』で、花の姉。それから残念ながら俺の幼馴染」
「なによ!残念ながらってっ!」
「え!篠塚主任の?」
「へ~・・・意外なつながり」
「駿ちゃん、おかえりなさい」
あたしは話が落ち着いたところで、いつものようにぎゅっと駿ちゃんに抱きついた。
「花。ただいま。土曜日なのに出勤してゴメンな。寂しかった?」
「寂しかったけど。お仕事だから・・・」
「ん。ごめん」
駿ちゃんはあたしの頬にチュッとした。
「なに・・・駿ってこんなに花にはデレデレなの?」
「いつもですよ」
「駿ちゃんってば、花ちゃんにはいつもこんな」
「私の知ってる駿じゃない・・・」
「そう。俺たちの知ってる楠でもない」
「私にはあんなに意地悪なのに」
「職場では堅物で通ってるのにな」
「まさか楠がなぁ~」
「え?駿ちゃんは前から、優しいよ?」
「俺が優しいのは花にだけだよ」
そういって駿ちゃんはみんなの前で、あたしの頬にまたキスをした。
END****
「駿ちゃん、俺たちのこと忘れてたの?」
「駿ちゃん、ひどい!」
「で?こちらは?」
気を取り直した山田さんが夢ちゃんの紹介を促した。
「あ。経理部の篠塚主任の『奥様』で、花の姉。それから残念ながら俺の幼馴染」
「なによ!残念ながらってっ!」
「え!篠塚主任の?」
「へ~・・・意外なつながり」
「駿ちゃん、おかえりなさい」
あたしは話が落ち着いたところで、いつものようにぎゅっと駿ちゃんに抱きついた。
「花。ただいま。土曜日なのに出勤してゴメンな。寂しかった?」
「寂しかったけど。お仕事だから・・・」
「ん。ごめん」
駿ちゃんはあたしの頬にチュッとした。
「なに・・・駿ってこんなに花にはデレデレなの?」
「いつもですよ」
「駿ちゃんってば、花ちゃんにはいつもこんな」
「私の知ってる駿じゃない・・・」
「そう。俺たちの知ってる楠でもない」
「私にはあんなに意地悪なのに」
「職場では堅物で通ってるのにな」
「まさか楠がなぁ~」
「え?駿ちゃんは前から、優しいよ?」
「俺が優しいのは花にだけだよ」
そういって駿ちゃんはみんなの前で、あたしの頬にまたキスをした。
END****