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サイドストーリー2
第4章 10年目の恋
「志保」
「ん~?」
「UK行くんだけど。お土産何がいい?」
2人で洋画のDVDを見てごろごろ過ごしていた日曜日の夜、
そこのコンビニまで行くんだけどアイスでも買ってきてやろうか?ぐらいのノリで
徹が出張行きを言い出した。
「いつから行くの?」
「明日の早朝から」
「徹さ?出張ってもっと早く分かってるよね?もっと早く言えないの?」
「なんで?」
「え・・・なんでって。お土産を吟味したい・・・から」
あたしの答えにニヤニヤ笑いながら
「志保、欲しい土産なんかあるのかよ?」
なんて言う。
嫌な笑いだ。私は知ってる。
「あ、あるよ!」
「ほ~。言ってみろよ。買ってきてやる」
「ダブルデッカー!」
「は?」
「二階建てバスがほしい!」
本当に欲しい訳じゃないよ。もちろん。
でも、あんなふうに『俺は分かってるよ』みたいに笑われたから。
悔しくて。
「はいはい。志保ちゃんにはダブルデッカーのミニカーでも買ってきてやろうね~」
もう!子供扱いして!
「本物だよっ!」
あたしも意地になって言い返した。
「ん~?」
「UK行くんだけど。お土産何がいい?」
2人で洋画のDVDを見てごろごろ過ごしていた日曜日の夜、
そこのコンビニまで行くんだけどアイスでも買ってきてやろうか?ぐらいのノリで
徹が出張行きを言い出した。
「いつから行くの?」
「明日の早朝から」
「徹さ?出張ってもっと早く分かってるよね?もっと早く言えないの?」
「なんで?」
「え・・・なんでって。お土産を吟味したい・・・から」
あたしの答えにニヤニヤ笑いながら
「志保、欲しい土産なんかあるのかよ?」
なんて言う。
嫌な笑いだ。私は知ってる。
「あ、あるよ!」
「ほ~。言ってみろよ。買ってきてやる」
「ダブルデッカー!」
「は?」
「二階建てバスがほしい!」
本当に欲しい訳じゃないよ。もちろん。
でも、あんなふうに『俺は分かってるよ』みたいに笑われたから。
悔しくて。
「はいはい。志保ちゃんにはダブルデッカーのミニカーでも買ってきてやろうね~」
もう!子供扱いして!
「本物だよっ!」
あたしも意地になって言い返した。