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サイドストーリー2
第6章 カウントダウン
「蒼くん。凄くドキドキするんだけど」

毎日、蒼くんと電話をしているなかで
蒼くんのお母さんが、彼女に1回会わせてよ。と言ったらしい。

私は今日ドキドキしながら蒼くんのおうちにお呼ばれした。
ああ・・・・
本当なら5年前にこの試練は経験済みのはずだったんだろうか?

「ん?今日も里香は可愛いから大丈夫」

そんな能天気な事をいう蒼くんに、この気持は分からないと思う。

「こんにちは。古川里香です」

そう言って何とかにっこり笑った私の顔をなぜか、蒼くんのお母さんはじっと見つめ
「蒼の母です。よろしくね」
と言って、和やかに話しが弾んだ。

と、とりあえず、初顔合わせは成功?
お邪魔してから数時間が経ってそんな風に思った矢先
蒼くんの携帯に同じ研究グループのマサから連絡が入った。
「ごめん。里香。俺の持ってるデーターを
マサに渡さなきゃいけなくなったんだ。
今、駅まで来るって言うからちょっと届けてくるよ」
「あ。じゃぁ、私ももう帰るよ」
そう言って立ち上がろうとしたら

「良いじゃない。蒼は1時間ぐらいで帰ってくるわよ。
里香ちゃんはまだ居なさいよ」
蒼くんのお母さんにそう言われ、
なんとなく帰りそびれてしまった。

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