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サイドストーリー2
第14章 Christmas2014
*:・'゜☆。.:*:・
「嘘つきは恋の始まり」
今日はクリスマスだけどもちろん平日だから残業の野口さん。
「早く帰ってくるから」とは言って
食堂で鍵を渡されたけど、いまだに帰ってこない。
そろそろ9時になるんだけどな。
そう思っていたら駅から全速力で走ってきたんだろう。
ピンポンと鳴ってすぐに玄関に行ったら
野口さんは肩で息をしていた。
「お帰りなさい」
「うん。遅くなってごめんね。チコちゃん」
帰るなり私をぎゅっと抱きしめた野口さんの身体は冷たい空気に包まれていた。
「ねぇ?私、合い鍵作っちゃだめ?私が玄関に来る前に野口さん入ってこれるよ?」
「ダメ」
これは前から何度か話しているのに
絶対にだめだという。
女の子から合い鍵作っちゃだめ?って聞くのがどんなに勇気のいる事か
野口さんは分かってない。
「そっか」
今回もダメだった事に少しがっかりしたけど
せっかくのクリスマスだから言い争いはしたくない。
リビングに戻ろうとしたところで後ろから抱きしめられた。
「合い鍵作っちゃったら、食堂で鍵を渡さなくてよくなるだろ?」
「うん」
「あれはね、チコちゃんが俺のだからってパフォーマンスも兼ねてるの。
転勤してきたやつらとかにもきちんと知らしめてるの」
「え」
「それに2人が鍵を持ってたら、俺が帰って来た時チコちゃんが鍵を開けなくてもよくなるでしょ」
「うん」
「お帰りなさいって鍵を開けてもらうのが好きなんだけど」
「・・・もう」
野口さんったら子供みたい・・・
でもそれって嬉しい。
「チコちゃんMerry Christmas。愛してるよ」
*:・'゜☆。.:*:・
「嘘つきは恋の始まり」
今日はクリスマスだけどもちろん平日だから残業の野口さん。
「早く帰ってくるから」とは言って
食堂で鍵を渡されたけど、いまだに帰ってこない。
そろそろ9時になるんだけどな。
そう思っていたら駅から全速力で走ってきたんだろう。
ピンポンと鳴ってすぐに玄関に行ったら
野口さんは肩で息をしていた。
「お帰りなさい」
「うん。遅くなってごめんね。チコちゃん」
帰るなり私をぎゅっと抱きしめた野口さんの身体は冷たい空気に包まれていた。
「ねぇ?私、合い鍵作っちゃだめ?私が玄関に来る前に野口さん入ってこれるよ?」
「ダメ」
これは前から何度か話しているのに
絶対にだめだという。
女の子から合い鍵作っちゃだめ?って聞くのがどんなに勇気のいる事か
野口さんは分かってない。
「そっか」
今回もダメだった事に少しがっかりしたけど
せっかくのクリスマスだから言い争いはしたくない。
リビングに戻ろうとしたところで後ろから抱きしめられた。
「合い鍵作っちゃったら、食堂で鍵を渡さなくてよくなるだろ?」
「うん」
「あれはね、チコちゃんが俺のだからってパフォーマンスも兼ねてるの。
転勤してきたやつらとかにもきちんと知らしめてるの」
「え」
「それに2人が鍵を持ってたら、俺が帰って来た時チコちゃんが鍵を開けなくてもよくなるでしょ」
「うん」
「お帰りなさいって鍵を開けてもらうのが好きなんだけど」
「・・・もう」
野口さんったら子供みたい・・・
でもそれって嬉しい。
「チコちゃんMerry Christmas。愛してるよ」
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