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サイドストーリー2
第14章 Christmas2014
*:・'゜☆。.:*:・
「好きと言って」
店を開ける準備をしていたらじいちゃんが店の奥から顔を出した。
「蓮。今日も店、開けるのかよ?」
「開けるよ」
じいちゃんの言いたい事は大方わかる。
「お前。梨乃ちゃんはよ?」
この前、梨乃を店に連れてきたらじいちゃんがエラく気に入った。
梨乃を「めんこい」と言って2人でいつまでも
俺の小さい頃の話しをしていた。
「今日はクリスマスなんだよ。稼ぎ時なんだ。
開けない訳にはいかないだろ」
「でもよ・・・」
「梨乃も普通に仕事だよ」
「そうか・・・」
俺よりよっぽど梨乃に気を使ってるな。
そんなクリスマスの夜。梨乃がひょっこりやってきた。
「おじいちゃん。私も今から手伝いますよ」
「え。梨乃ちゃん?」
「仕事が終わって、急いできました」
「でもよ。もう閉めたっていいんだよ。2人で出かけてこい」
「いいんです。酒屋の仕事をしているレン先輩を見るのも好きですから」
「そうかぁ?」
そんなことを2人で言い合って和やかに笑い合ってる。
まぁ、仲がいいのはいいことだ。
夜遅くまで忙しく働いて気がつけば店じまいの時間だった。
「ほらよ」
じいちゃんが店で1番高級なシャンパンを俺に手渡した。
「お前の部屋で飲んで来い。料理も用意できてるから」
おふくろに頼んでくれたらしい。
「じいちゃんありがと」
「おぅよ」
「梨乃。クリスマスに忙しくてごめんな」
「いいえ。一緒に過ごせて楽しかったです」
「Merry Christmas。梨乃。これからもずっと一緒に過ごそうな」
みをつくし恋ふるしるしにここまでも めぐり逢いける縁は深しな
―ずっと恋い焦がれて 再び巡り合えた2人の縁は何よりも深いものだ―
(源氏物語 第十四帖 澪標)
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「好きと言って」
店を開ける準備をしていたらじいちゃんが店の奥から顔を出した。
「蓮。今日も店、開けるのかよ?」
「開けるよ」
じいちゃんの言いたい事は大方わかる。
「お前。梨乃ちゃんはよ?」
この前、梨乃を店に連れてきたらじいちゃんがエラく気に入った。
梨乃を「めんこい」と言って2人でいつまでも
俺の小さい頃の話しをしていた。
「今日はクリスマスなんだよ。稼ぎ時なんだ。
開けない訳にはいかないだろ」
「でもよ・・・」
「梨乃も普通に仕事だよ」
「そうか・・・」
俺よりよっぽど梨乃に気を使ってるな。
そんなクリスマスの夜。梨乃がひょっこりやってきた。
「おじいちゃん。私も今から手伝いますよ」
「え。梨乃ちゃん?」
「仕事が終わって、急いできました」
「でもよ。もう閉めたっていいんだよ。2人で出かけてこい」
「いいんです。酒屋の仕事をしているレン先輩を見るのも好きですから」
「そうかぁ?」
そんなことを2人で言い合って和やかに笑い合ってる。
まぁ、仲がいいのはいいことだ。
夜遅くまで忙しく働いて気がつけば店じまいの時間だった。
「ほらよ」
じいちゃんが店で1番高級なシャンパンを俺に手渡した。
「お前の部屋で飲んで来い。料理も用意できてるから」
おふくろに頼んでくれたらしい。
「じいちゃんありがと」
「おぅよ」
「梨乃。クリスマスに忙しくてごめんな」
「いいえ。一緒に過ごせて楽しかったです」
「Merry Christmas。梨乃。これからもずっと一緒に過ごそうな」
みをつくし恋ふるしるしにここまでも めぐり逢いける縁は深しな
―ずっと恋い焦がれて 再び巡り合えた2人の縁は何よりも深いものだ―
(源氏物語 第十四帖 澪標)
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