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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第9章 アヒルの雛ー帝side-
俺がフロから上がると杏が泣きそうな顔で抱き付いて来る。



「お米を研ごうと洗剤入れたら…泡だらけになってしまって・・・」


「おいおい…米研ぐのに…洗剤は使わないぞ」


「綺麗にしようと…」


「洗剤で研いだ米なんて食えるか…俺を殺したいのか?」


俺はキッチンに立って泡に塗れた米を排水溝に捨てた。



「勿体無い…」


「お前のせいだ。全く…」


「ゴメンなさい…」


「何で?メシなんて炊こうと思った?」


「…私の家は朝食はいつも和食だから…帝さんに炊きたてのご飯をご馳走しようかと。一応、味噌汁は完成したんですよ」

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