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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第2章 ときめき―杏side-
「誰の入れ知恵だ。全く…杏お前は素直に家政科に進学すればいいんだ」


私が法学部に進学したいと言い出した理由は不純な動機。それでも、少し位はキチンと訊いて欲しかった。

でも、お父様は呆れた様子で、まともに取り合ってくれなかった。

いつものように、自分の意見を押し付けて畳み掛ける。


鳥籠の中の小鳥に意思はなかった・・・


与えられた餌を食べて、意のままに従えばいい。



私は口を噤み、黙ってスープを啜った。


私の話をまともに取り合う者など…この屋敷にはいない。

――――私は孤独な小鳥。

啼くコトも許されないのだ。

無音の世界で生きるのはもう嫌だ!


誰かに私のキモチを訊いて欲しかったーーー・・・








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