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第4章 ビスクドールー帝side－

俺の周囲の男性達も彼女を見ている。


白磁器のような滑らかな頬。


お嬢様を象徴した聖・エリス学園のセーラー服。


こんなお嬢様が電車に乗車しているコト自体が不思議だった。


少しおどおどした雰囲気で俯き、鞄を胸に抱き締めていた。


そのおどおどした感じが超ヤバく…俺には映る。


痴漢のターゲットになりやすいんだぞ。


君のような大人しそうなタイプは・・・


彼女の耳許で囁いてやろうと一瞬だけ思った。



案の定、彼女の背後に立っていたオヤジが不埒なキモチを起こして彼女のお尻に手を回す。