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第5章 旅

2分後、矢作拓哉に連絡をした。


『オッケ☆また時間とか教えてね』


『はやっ！』


矢作から、自分の乗る飛行機の便名や時間が送られてきた。



紗江の勤める会社の本社は東京にあり、関西だけでも1000人を越える社員は、よく東京に打ち合わせに行く。



だからいつ、どの社員に見られるかわからないのだ。


もちろん誰かに見つかってはまずい。


なぜなら紗江と矢作は同じ社内であり、それは不倫だからだ。