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第5章 旅

彼はパソコンを立ち上げ、
「俺、ここ食べに行きたい」

と銀座にあるオシャレなフレンチのお店のホームページを見せた。


「うん、いこっ！」

そう紗江が答えると、

「ちょっとだけ仕事する」といって、メールの返信を始めた。


「はーい。」そういうと、紗江は靴を脱ぎ、ベッドに寝転がった。


「ちょっとだけ疲れたねー」


「うーん」

生返事がかえってきた。

彼が集中してる時だ。