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いつもの場所で
第2章 月灯りの下で
「ちょっとお手洗い行ってきます」


「はいー」


何事もなかったかのように、矢作さんは答えた。



紗江はトイレに駆け込み、考えた。

酔いと先ほどのドキドキとで、少し頬が赤くなっていた。



『後でお願いします』

一言返した。


すぐに既読になり


『早く戻っておいで』


と書かれていた。


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