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いつもの場所で
第2章 月灯りの下で

彼を初めて見た昨日は、かっこいいとは思わなかった。


一目惚れ。

そんなものはなかった。



でも、紗江を包み込んでいる大きな体が紗江を安心させ、キスをする顔がとてもセクシーだと思った。



何度も何度も矢作さんの柔らかい唇が紗江の震える唇に触れた。


彼の舌が何度か紗江の唇の割れ目をなぞり、優しく侵入した。

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