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いつもの場所で
第2章 月灯りの下で

その瞬間、口の中にドピュっと暖かいものが広がった。


「ごめん…」


「んっ…」


「出して!」


「うっんんんん…うっ…」


「ん?何?早く出して」


…。


「ごっくんしちゃいました」



紗江はぺろっと舌を出した。

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